森繁
10日に亡くなった森繁久彌。
あと50年くらいは平気そうなイメージもあったけど
さすがに無理だったか…。
でも96歳で老衰なら大往生と言えるでしょうね。
私は長らくこの方がよくわからなかった。
キャラがわからないというか、立ち位置が掴めないというか…。
というのも私が物心付いた頃にはすでに社長シリーズなども終了。
テレビで知床旅情を歌ってたり、映画だと「恍惚の人」なんかに
出てたりと、つまりもう老人としての姿だった。
いわゆる「森繁病」的なところを見ることが多かったので
中~高校生と言うお年頃からしても、どうも好きになれなかった。
ところがある時「森繁自伝」を読んだら、なんだかとっても
エネルギッシュと言うか、油っこくてスケベな人じゃありませんか。
非常に混乱してしまったわけです。
「う~ん…なんだかわからん」と放置すること約10年。
邦画にも関心が向く年になって、ようやく森繁の古めの作品も
見るようになったんですね。
そうしたら!
あぁ…なんて素晴らしいんでしょう。
「夫婦善哉」の頼りないボンボン。
「社長シリーズ」の芸者やバーのマダムと浮気を繰り返す
(いつも未遂に終わるが)スケベな社長。
まぁ挙げていったらキリがないけど、とにかくうまいし面白い。
この人は、スケベで、才覚からくるケレン味が出てしまうのが
本来の姿なんだな…とやっと自分の中での森繁像が定まったんです。
今、追悼ということで地上波もドラマなんか流してるけど、
年取ってからのばっかりでおもしろくない。
「興味なかったけど、この際だからなんか見てるようかな」と
いう方はぜひ昔の映画を見て欲しい。
上に挙げた社長シリーズでも駅前シリーズでも夫婦善哉でも警察日記でも
腰抜け二刀流でもなんでもいい。
とにかく昔の森繁の姿たとえ一昨でもいいからを見ておいて欲しい
と思います。
あ、でも「さよならジュピター」だけはやめとこう!
森繁と関係なく後悔するから。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


